FC2ブログ
村上社会保険労務士事務所
会社を元気にする社会保険労務士!! 迷う、悩むより先に相談を!!
09 | 2011/10 | 11
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

固定残業代制(=見込割増賃金制)
東広島市のある酒蔵から電話で「蔵人を季節雇用から常用雇用に変更することになったのだが、どのように給与をきめると良いかわからないので相談にのってもらいたい」という依頼がありました。
蔵人とは、10月から翌年3月まで酒造りの季節だけ酒蔵で酒造りをする人達のことを言い、この人達はこの期間中は酒蔵に付属する寮に寝泊まりして、お酒の発酵状態を管理しながら杜氏の指揮の下で働く人達のことを言います。従って、通常は酒造りの季節だけを雇用する季節労働者です。特徴としては、お酒の発酵状態に合わせて仕事をするため、法定休日労働が多発したり、勤務時間が極めて流動的となりやすいことです。
その酒蔵で色々とお話しをお伺いした処、蔵人の基本給には割増賃金が含まれているということでしたので、その内訳をお聴きしようとすると、基本給のうちの割増賃金相当部分は明確にはされておらず、ただ昔から割増賃金は全て基本給の中に含まれているとの慣習があるだけのことが判りました。更に、お酒の発酵状態に合わせた働き方となるため、始業・終業時刻の記録もつけていないことが判りました。
そして、酒蔵の他の従業員さん達の割増賃金のことをお聴きすると、その人達も同様であり、就業規則に明確に割増賃金が基本給に含まれているという規定はなく、昔からの慣習としてそうなっているだけだということがわかりました。
そこで急遽、当初の相談された蔵人を年間雇用にするときの賃金をどのように決めるべきかという内容から、固定残業代制(見込割増賃金制)が法律で認められるための条件をお話しすることなりました。
①一般的な賃金と固定残業代に相当する手当とが明確に分けられていることが必要であること
②その手当は就業規則でその旨の定めがしてあること
③①②のことが本人達に周知されていること
が必要であることをお話ししました。そして、当初ご相談いただいた人に限定することなく、会社全体として固定残業代制(見込割増賃金制)を就業規則で定め、その額を明確にして、従業員さん達に周知させ、かつ毎月の始業終業時刻を基にして計算した法律が定める割増賃金額が固定残業代(見込割増賃金)を超えているか否かをチェックし、もしも不足が発生していたら不足分を追加で支払うことが必要となることをお話ししました。
そうした処、先方からは「直ぐにやってください」との依頼がありました。
これをするには、就業規則の変更、見込割増賃金対法定割増賃金チェック表、労働条件通知書が必要であり、かつ従業員さん達に対する説明会も必要となります。ただし、昔からやっていたことを合法化するたけだから、労働条件の不利益変更には該当しないと考えます。
古い業界の企業には予期せぬ慣習があるものです。しかし、労基調査がある前に気づいたのが不幸中の幸いでした。そして、当初相談した蔵人に関しては、正確な労働時間数を今季は実測したうえで決めることにし、酒造りが終わった後の季節は当面は時給制でやってもらうことにしました。
イヤハヤ、当初は新しい雇用契約にともなう賃金決定方法の相談ならば2時間も予定すれば終わるだろうと思っていましたが、結局は説明だけで5時間程度かかってしまい、帰路は真っ暗になった国道を50CCバイクで1時間半ほど走るハメになってしまいました。ア~寒かった!!こんなに遅くなるとは予期していませんでしたし、こんなに寒くなるとも予期していませんでしたからウィンドブレーカーも準備せずに出かけていたのです。そろそろ防寒具もバイクに積んでおいた方がよいのかナ?
スポンサーサイト



テーマ:人事労務 - ジャンル:ビジネス



プロフィール

msr530706

Author:msr530706
社長を辞めて社会保険労務士になりました!!中小企業庁の認定支援機関にもなりました。
経営者の視点でアドバイスします。一人で迷う、悩むより先に相談を!!

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

最新トラックバック

検索フォーム

ご意見、ご質問はこちから

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR